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社会保険労務士の合格率は10%以下と超難関

社会保険労務士の合格率は10%以下と超難関です。 社労士の基本情報

社会保険労務士の合格率は、10%に満ちません。

100人に6人前後しか合格しない、かなり狭き門となります。

ご参考までに、過去10年間の合格率です。

年度受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
2019年度38,4282,5256.57
2018年度38,4272,4136.28
2017年度38,6852,6136.75
2016年度39,9721,7704.43
2015年度40,7121,0512.58
2014年度44,5464,1569.33
2013年度49,2922,6665.41
2012年度51,9603,6507.02
2011年度53,3923,8557.22
2010年度55,4454,7908.64

合格率もここ3年間は、「6%台」で推移しているほどの超難関資格なんです。

士業の資格試験でも、10%以下という合格率は多くありません。

【その他士業の合格率(令和元年度)】

  • 中小企業診断士:30.2%
  • 公認会計士:10.7%
  • 行政書士:11.5%
  • 税理士:15.5%

ちなみに社会保険労務士の年齢別合格者数の年代別ランキングは、

  • 1位:40代
  • 2位:30代
  • 3位:50代

となっています。

また、男女の割合は、

  • 男性:約65%
  • 女性:約35%

と、士業の中では女性の合格者が比較的多い資格となっています。

そういえば、私が通った専門学校も女性の受講者がたくさんいました。

では、どうして社会保険労務士の合格率は低いのでしょうか?

社労士試験の合格率が低い理由

これはぶっちゃけ、下記の2点が合格率を下げている大きな理由と言えます。

  1. 足切り点がある
  2. 試験免除がない

この2点が、社労士合格の難易度を爆上げしています。

1,足切り点がある

これはあとで詳しく書きますが、社労士は総得点数で合格点をクリアするとともに、各科目ごとの合格基準点をクリアしていなければなりません。

8科目中で1科目でも合格基準点を満たしていないと、総合計点で合格基準点をクリアしていても不合格になります。

2,試験免除がない

税理士資格の試験では、不合格となってもその年度に合格した科目は翌年の試験では免除となります。

そうなると、再受験で合格を目指すならば、不合格科目だけを勉強すればよいことになります。

これならかなり絞り込んで勉強できますよね。

いっぽう社労士試験では、不合格ならば翌年の再受験でも全ての科目を受験しなければなりません。

これらの2つに加えて、そもそも問題内容も難しいとされる社労士の試験です。

毎年10%以下の合格率という結果を見てもお分かりのとおり、超難関資格となっています。

社労士試験の合格基準点ってどれくらい?

社会保険労務士試験の合格ライン(合格基準点)は、概ね以下のように基準があります。

【選択式試験】
全8科目×各5問  合計40点満点中 合格基準点は概ね27点以上(各科目3点以上)

【択一式試験】
全7科目×各10問 合計70点満点中 合格基準点は概ね43点以上(各科目4点以上)

合格基準点は毎年違う

合格ラインを何故「概ね」と表記するのかと言いますと、これは年度によって前後するからです。

社会保険労務士試験の合格基準というのは、上位8%~9%からを合格とします。

目安としては問題全体の60%~70%ほどの正答率となります。

問題が比較的やさしくて、受験生の回答率が良かった年度は、合格ラインの点数が上がります。

逆に難しい問題が出題され、受験生の回答率が悪かった場合は合格ラインも下がります。

足切りもあるよ

社労士試験には、いわゆる「足きり」といわれるものがあります。

「足きり」とは、他の科目がどれだけ点数が取れていても、1つの科目がその基準点に満たなければ
不合格というものです。

1科目でも合格基準点に達していないと、総合計点が合格ラインを超えていても不合格となります。

めっちゃ厳しいですよね。

また、足切り点には年度によって「救済措置」というものがあります。

その年度の回答率が悪ければ、足きり点が1点ほど下がることもあります。

このように社会保険労務士試験は、8科目で偏りなく合格点を満たす必要があります。

なので、苦手科目を作らないことが合格するポイントとなります。

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