社会保険労務士を受験するにあったって、いくつかの条件があります。
私個人としては、門戸を広げて誰にでも受験できるようにしたら良いのになあと思います。
資格試験の最難関である「司法試験」は誰でも受験できるのにね。
社会保険労務士の受験資格は、下記の項目となっています。
- 学校教育法(昭和22年法律第26号)による大学、短期大学、高等専門学校を卒業した者
- 上記の大学(短期大学を除く。)において62単位以上を修得した者
- 公務員として行政事務に従事した期間が通算して3年以上になる者
- 社会保険労務士・社会保険労務士法人又は弁護士・弁護士法人の業務の補助に従事した期間が、通算して3年以上になる者
- 司法試験第一次試験又は高等試験予備試験に合格した者
- 行政書士となる資格を有する者
等など、細かい規定があります。
もっと細かい規定がありますので、詳しくお知りになりたい方は「社会保険労務士試験センター」にてご確認ください。
社労士試験の受験者が減っているって本当?
これって実は本当なんです。
社会保険労務士の受験者数は、年々減少しています。
どれくらい減少しているかは、こちらのページ(社労士の過去10年間の受験者数と合格者数)で紹介しています。
受験者数が減っている理由には、下記の2つが考えられます。
- 景気回復による求人倍率の改善
- 合格率が低い超難関試験
1,景気回復による求人倍率の改善
リーマンショック(2007年)以降、日本の景気は回復傾向にあり求人倍率も改善されています。
これが不景気の場合、転職やリストラ回避のために資格を取ろうとする人が増えるのです。
逆に景気が回復すると求人倍率も改善され、資格がなくても転職しやすくなり昇進への影響も小さくなります。
さらに今は新型コロナウィルスの影響で、受験者数はさらに減りそうです。
そのため社労士だけではなく、全般的に資格取得してスキルアップ・キャリアアップする人が減っています。
2,合格率が低い超難関試験
こちらのページ(社労士試験の合格率が低い理由)で詳しく書いていますが、社会保険労務士試験は超難関です。
問題も難しく、試験制度自体も合格にしにくい内容なので、毎年1桁台の合格率となっています。
そういうこともあって、ハードルが高く受験を諦める人も多いようです。
その証拠に、受験の申込みをしたのに、試験を受けない人が毎年一定数います。
試験勉強する中で、合格は難しいと途中で離脱してしまうのです。
受験者数は減っていても、社会的ニーズは根強い資格です。
多くの社会人がキャリアップや独立開業に向けてチャレンジしています。
合格率が低いだけに、合格する価値は高いとも言えます。