社労士の資格取得を目指す方の多くは、仕事をしながら勉強されていると思います。
私も事務職ですが、OLとして働きながら試験合格を目指していました。
でも、社労士試験に向けての勉強は長期間になるので、勉強を阻害する局面に何度も出くわすわけです。
例えば、
- 上司や同僚からの飲みのお誘い
- 試験日前に有給が取れない
- 平日の残業対応
- 休日出勤や接待
などなど。
少しでも勉強の時間に充てたいのに、勉強の邪魔をする出来事が日々襲いかかってきます。
もちろん仕事に支障をきたしてはダメなので、そのバランスを取るのが本当に難しいです。
そこで私は、ある対策を取りました。
それが、「私、社労士の試験を受けます!」宣言でした。
受験することを周囲の人に宣言しましょう
職場環境や同僚との対人関係にもよりますが、できれば
「社会保険労務士試験を受験します!」
と周囲に宣言することをオススメします。
私の職場も受験を宣言できる環境に無く、最初のころは独り黙ってモクモクと頑張っていました。
そうなると飲みに誘われることも多く、それを「断る理由」を考えあぐね四苦八苦していたのです。
回数を重ねるごとに断る理由が無くなっていくし、あまり断ってばかりいると怪しまれるし。
さらに付き合いが悪くて誘って貰えなくなると、職場の対人関係にも問題が出てしまいます。
そんな日々を過ごしているうちに、
「何でこんなに変な気を使わなあかんのかなぁ。」
と、思うようになってきました。
勉強だけでも大変なのに、対人関係にも気を遣い始めストレスになっていきました。
さらに悩んだのが、試験前に有給を取りたかったときです。
資格取得のために有給を取ってもいいの?
社会保険労務士の試験前になると、「有給休暇を使って会社を休んで勉強する」という話を結構耳にします。
実際、そうされる方が沢山いらっしゃいます。
私の勤めている事務所では、有給休暇というものが非常に取りにくいところでした。
余程具合が悪くない限り休めないような空気の事務所なのです。
最近では有給休暇が取りやすい職場も増えていますが、古い体質の会社だとそうもいきませんよね。
私が所属している部署は私を含め2人でデスクワークを回していたので、どちらかが休めばもう一人の方に負担がかかります。
そういう理由もあり、中々休めませんでした。
そんな中、有給休暇を取って社会保険労務士の試験に臨む人が周りにいるだけで、
- 「私には勉強する時間が少ない」
- 「ここで差がついてしまう」
などと余計な不安を感じてしまい、気持ちばかりどんどん焦っていったのを覚えています。
そのような経緯もあって、結果として1回目の受験は不合格となりました。
ここでも「社会保険労務士の試験を受験する」宣言を周囲にしておけば、環境は全然違ったと思います。
そこで一大決心をして、2度目の再受験のさいに「受験宣言」をしたのでした。
受験宣言後の周囲の反応は?
受験宣言をしたあとの周囲の反応は様々でした。
- 応援してくれる人
- 影で悪口を言っている人
- 無反応の人
だいたいはこの3パターンで、無反応の人が多かったように思います。
でも、この宣言をすることで飲みに誘われたときも、
「すみません。予備校での答練(模擬試験)が近いので、今日は家に帰って勉強します。」
と、言いやすくなりました。
これだけでも日々のストレスが軽減されたので、宣言のメリットは大きかったです。
試験前の有給についても、同僚に迷惑をかけてしまいましたが、再受験のときには「そういう事情なら」と有給を取ることもできました。
宣言することで、周囲に協力してもらえたのは感謝です。
それにこればかりが受験宣言をオススメする理由ではありません。
退路を断つ
「社会保険労務士試験を受験します」と宣言することで、自分自身も後戻り出来なくなります。
社労士試験では、受験に申し込んだけど試験を受けない人が毎年一定数います。
勉強をしているうちに、諦めてしまう人が多いからです。
私も正直その危機に何度も直面していましたが、受験宣言をしてからは
「絶対合格しなきゃ!」
とモチベーションの低下を防ぐことができました。
また本音の部分では、
「合格はできなくても、とにかく受験はしないと」
と、超最低限の目標を設定して、勉強に励むようになりました。
受験に対する周囲の理解を得られれば、飲みや遊びの誘いなどもきちんと断ることができます。
受験宣言をすることで、勉強に専念できる環境が作りやすくなりました。